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貧血と飲み物、ウーロン茶の効果
貧血にウーロン茶はどのような影響を及ぼすでしょうか。
いい効果をもたらす飲み物なのかどうなのか、考えてみたいと思います。
まず、成分から考えていきますと、第一にカフェインが含まれていることが考えられます。
ウーロン茶はカフェインを多く含む飲み物です。多くと言っても、紅茶や緑茶と同じくらいですが、それでもやはりココアなどと比べれば多いです。コーヒーほど多くはありません。
カフェインは貧血には悪い成分です。カフェインは鉄分の吸収を阻害する作用がありますし、また、自律神経の交感神経を刺激して、末端の血管を収縮する作用があります。これでは、貧血に悪いですよね。
また、ウーロン茶にはカフェイン以外にも、タンニンという鉄の吸収を阻害する物質が入っています。これもお茶の葉に含まれているために、仕方がないのですが、貧血を起こしやすい方は避けるべき飲み物だと言えます。
カフェインはビタミンCの吸収を妨げる
ウーロン茶が鉄分の吸収を阻害することについて深く掘り下げてみましょう。
カフェインは、ビタミンの吸収を妨げます。そして、利尿作用のおかげで体からミネラルやビタミンが排出されやすくなります。すると身体はビタミン・ミネラル不足に陥ります。鉄分はミネラルの一種です。
また、人間の身体は鉄分を吸収する際に、ビタミンCを必要とします。
カフェインは体からビタミンを排出するので、最終的にやはり鉄分は吸収されにくくなります。
タンニンにいたっては簡単な話です。
ちょうど、タンニンの構造が、鉄分と結合しやすい形をしているのです。
タンニンと鉄が化合すると、タンニン鉄という物質になります。これは消化しにくい物質で、腸でも吸収が難しいです。そのため、タンニン鉄は排出されます。
どうしてもウーロン茶が飲みたいならば
ウーロン茶は今見てきたとおり、貧血には悪い飲み物です。
しかし、あのすっきりとした味わいや香りを考えると、飲まないで過ごすのはもったいないような気がします。
絶対にウーロン茶を飲んではいけないということはありません。
一日に2,3杯くらい、ビタミンCのサプリメントなどと一緒に飲むのであれば、悪くないと思います。
一緒に飲むと言っても、例えばDHCのサプリメントであれば2粒で一日分の1000mgのビタミンCが取れるので、朝や寝る前にそれを飲み、日中はウーロン茶を2,3杯ほど飲む、ぐらいにとどめておけば大丈夫だと思います。もちろん、個人の体質によるので、ご注意ください。