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貧血と栄養ドリンク
貧血のとき、身体がフラフラして、何か栄養の強いものに頼りたくなるときがあります。栄養ドリンクは、疲れた体に活力を与え、再び何か仕事をする元気を出させてくれる飲み物です。
しかし、貧血に対しては栄養ドリンクは悪影響を及ぼす可能性があります。
栄養ドリンクにはカフェインがいっぱい
栄養ドリンクの成分は、大きくわけて大体以下の3つです。
・糖分
・カフェイン
・ビタミン類とアミノ酸
その中でも糖分は栄養ドリンクのメイン的な存在です。人間のガソリンは糖分です。
カフェインは、脳を覚醒させ、興奮作用を起こします。
ビタミン類とアミノ酸は、人間の生命のバランスを維持するために必要な成分の事です。
この中で貧血に悪影響をを及ぼす可能性があるものは、多くの栄養ドリンク、エナジードリンクに含まれる”無水カフェイン”というものです。
無水カフェインとは、カフェインから水分を取り除いたもの。そもそもカフェインは水分を含む物質ですが、栄養ドリンクや清涼飲料水などに配合されるカフェインは、無水カフェインになることで製造の都合上、扱いやすくなるそうです。体への影響は普通のカフェインと変わりありません。
カフェインは鉄分の吸収を阻害する性質を持っています。
そのため、鉄欠乏症などが原因でおこる貧血に対しては、非常に悪影響です。
コーヒーやお茶が、貧血に悪いと言われているのは、カフェインが多く含まれているからです。栄養ドリンクが貧血に悪いのも同じ理由からです。
ノンカフェインの栄養ドリンク
ただし最近では、ノンカフェインの栄養ドリンクも大手の各メーカーから販売されているようです。
疲れた女性用の栄養ドリンク、というようなものもあるので、その中で貧血によい影響を与えるものもあるかもしれません。
とにかく、貧血に対してはカフェインが悪なので、カフェインが含まれていなければとりあえず飲んでも安心だと考えても大丈夫だと思います。
栄養ドリンクには無水カフェインだけでなく、糖分もたくさん含まれています。甘くて飲みやすくて、元気が出るから人気なんですよね。しかし、その糖分というのも実は貧血によいとは言えません。糖質を体のなかで処理するためには、ビタミンB1を消費します。栄養ドリンクに含まれている糖分の量は、自然界には存在しない強烈なものです。当然ビタミンB1を大量に消費します。さて、実はビタミンB1は鉄分を効率よく摂取するためには不可欠なものです。ビタミンB1を糖分のために使ってしまうと、鉄分の吸収のためのビタミンB1がなくなってしまいます。すると…貧血になりやすくなってしまうのです。このお話は、貧血に悪い飲み物の部分でもしました。