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貧血とマテ茶
マテ茶は、緑茶や紅茶と比べると、約５倍ほど多くの鉄分を含む飲み物です。
それに加え、カフェインやタンニンも、他のお茶と比べると少ない量しか含んでいないといいます。
そのため、しばしばマテ茶は貧血の方にオススメ！と言われているわけですが…。
本当に貧血に効果的と言えるのでしょうか。実は、マテ茶は貧血に良いどころか、貧血を悪化させる可能性すらあります。
マテ茶は低カフェイン、高マテイン飲料
実際、マテ茶はカフェインの含有量が少ないと言われています。
しかし、マテ茶にはカフェインにかわるマテインと言われる物質が含まれています。
マテインはカフェインとほぼ同じ作用を人体に及ぼすアルカロイド系の物質です。
マテ茶は確かにカフェインは少ないかもしれませんが、マテインが多いので貧血にはしっかりと悪影響を与える、と考えられます。
マテインとは？
マテインは事実上、カフェインの別名のようなものです。アルカロイドは植物に含まれる成分の種類のことです。有名なものでは、カフェインやモルヒネ、コカイン、ニコチンなどがあります。どれも人間の神経に作用するもので、違法ドラッグにも使われています。カフェインやマテインは直ちに体に害があるというものではありませんが、貧血の悪化や頭痛などの影響が考えられます。
その悪影響というのは、やはり鉄分の吸収の阻害です。
また、妊娠中の方なども、赤ちゃんへの影響を考えると、マテ茶はさけたほうがよいのではないかと思います。
また、本当に、マテ茶がカフェインとタンニンが少ない飲み物なのかどうかということ自体を疑問視する声もあります。
いずれにしろ、貧血の改善をマテ茶に求めるのは間違いだと言えるでしょう。
鉄分をマテ茶の何倍も多く含む飲み物を私たちは知っていますから、わざわざマテ茶の鉄分だけを頼りにする必要はありません。
それでもマテ茶が飲みたい場合
とはいえ、マテ茶はおいしい飲み物です。
特に夏は冷やして飲むと、独特の風味と苦みが喉と体を癒してくれます。
食物繊維も多く含まれていますし、ビタミン、ミネラルも豊富です。
イリノイ大学の研究によると、マテ茶には体重を落とす効果や、緑茶以上の抗酸化作用があるということがわかっています。ポリフェノールも豊富です。
そこで貧血へのマテ茶の悪影響を最小限に抑える方法をお教えします。
水出しでマテ茶を飲みましょう。水出しのマテ茶をテレレと言います。
水出しだと、カフェインやタンニンなどの抽出が少なくなると言われています。
テレレの飲み方は簡単で、ティースプーン1杯の茶葉に冷たい水を入れ、10分ほど待てば完成です。水と茶葉の比率はそこまでシビアではないので、お好みで調整しながら飲んでみてください。
実際のところ、どれくらいカフェインとタンニンが少なくなるのかはわかりませんが、試してみる価値はありそうです。
あとは自分の身体の変化をチェックしながら、試しながら飲んでみてください。
