貧血 飲み物 お茶

貧血の飲み物としてお茶はどうなのか

貧血の人はお茶は避けるべき

貧血にお茶はよくないでしょう。その理由は多くの種類のお茶に含まれているカフェインやタンニンが鉄分の吸収を阻害するからです。

カフェインが貧血に悪いということは良く知られています。

タンニンは曲者です。世の中ではカフェインを摂取することの弊害だけが注目され、ノンカフェインのお茶がもてはやされるようになったりしてます。

しかし貧血の悩みを持つ人にとってはタンニンも警戒すべき相手なのです。

タンニンが入っていないお茶は珍しい。

私自身、タンニンが入っていないお茶はほとんど知りません。

タンニンが少ないお茶ではルイボスティーや麦茶などが挙げられますが、お茶の中では少ないと言えどもしっかりとタンニンを含有しています。

お茶と銘打っている限り、タンニンと離れることは難しいと思います。
貧血の人がお茶を飲むのは(たまにならばいいですけれど)かなり困難です。

貧血に、お茶が良く無い事は一般的に知られています。これはお茶にはカフェインが含まれており、これが鉄分の吸収を阻害するからだと理解されているのが普通です。
しかし、鉄分の吸収を阻害するのはカフェインだけでなく、タンニンにも同じ現象があるのです。
タンニンとは、お茶に含まれるポリフェノールやカテキンが酸化したもので、抗菌作用や抗酸化作用があり、一般的には身体には良い効果もあるのですが、貧血にとっては、これも大敵なのです。
タンニンが多く含まれる飲み物としては、コーヒ、ジャスミン茶、紅茶、煎茶、ウーロン茶、番茶、抹茶、ほうじ茶の順に含有量が多く、紅茶は番茶やほうじ茶などの緑茶の2倍近いタンニンを含有しているのです。
カフェインの弊害を取り除くために、ノンカフェインのお茶類も出回っていますが、貧血の方は、ノンカフェインであってもタンニンが多く含まれたお茶類も要注意だと知っておく必要があります。
貧血なら絶対緑茶を飲んではいけないと言うものではなく、極力控えると共に、多くの鉄分を含んだ食品を摂り、カバーする事を考えるべきなのです。

また現状として、世間ではタンニンの良い側面ばかりが取り上げられているように感じます。
タンニンと言えばなんか悪いもののように聞こえますが、タンニンとは言い換えればカテキンです。

タンニンはお茶に含まれるポリフェノール、カテキンが酸化したもので、抗菌作用や抗酸化作用が認められています。
最近では脂肪燃焼のドリンクのCMなどにもカテキンという言葉が登場します。

タンニンは貧血や胃の弱い人以外にとってはむしろ喜ばれるべき成分なのです。

タンニンってなに?
タンニンとはポリフェノールの一種です。お茶やワイン、渋柿を口にしたときの渋みがタンニンそのものです。 単純にいうならば渋みが強ければ強いほどタンニンが多く含まれています。玉露や煎茶などの緑茶は特にタンニンが多く、ウーロン茶や紅茶など発酵されたお茶は、緑茶と比べるとタンニンが少ないです。麦茶や玄米茶、マイナーですがそば茶などはタンニンがお茶の中でも少なく、「貧血だけどお茶がどうしても飲みたい」という方にはおすすめです。ハーブティはヘルシーなイメージですがタンニンは含まれています。

紅茶の貧血への影響

お茶の中でも、紅茶はタンニンを一番多く含んでいます。紅茶を飲むことは、貧血になりやすいと言えます。

しかし、それでも紅茶を飲みたいと思うかもしれません。そこで、貧血になりにくい紅茶の飲み方を紹介しますね。それは、食前、食事中、食後に紅茶を飲まず、鉄分が吸収された後に飲むのです。そうすれば、鉄分がタンニンに奪われることなく、タンニンの良い効果を享受できます。

ウーロン茶の貧血への影響

ウーロン茶には貧血によくない成分がいくつか含まれています。まずは、カフェインです。カフェインは鉄分の吸収を阻害してしまう作用があるのと、末端神経を収縮する作用があるので貧血にはよくありません。
カフェインはビタミンの吸収も阻害してしまうと共に利尿作用があるため、ビタミンやミネラルは排出されやすくなってしまいます。鉄分はミネラルなのです。また、鉄分が吸収される時にビタミンを必要とするので吸収しにくくなってしまいます。カフェインの他にも鉄分の吸収するのを阻害してしまう物質としてタンニンが入っています。
これはお茶の葉に入っているのでどうしようもありません。このように貧血にウーロン茶はよくありませんが、飲むときにサプリメントでビタミンや鉄分を補うなどしていればウーロン茶を飲んでもいけないということではありません。もちろん体にいいところもあると思うので、過度に飲みすぎることがなければ問題ないといえると思います。

麦茶の貧血への影響

お茶やコーヒーに含まれるタンニンという成分は、鉄の吸収を阻害すると言われています。
ですので、貧血の方はこれらの飲料を多く飲みすぎない方が良いです。
麦茶はタンニンの含有量が比較的少ないお茶とされています。
麦茶に含まれるタンニンの量は、普通の紅茶の10分の1程度との事です。
お茶の中で貧血に影響が少ない飲み物といえば、ダントツで麦茶であるといえます。
そして、もう一つ、貧血の方に麦茶をお勧めする理由があります。
それは、ミネラルが豊富である事です。
ミネラルとは、体に必要な微量の栄養素の集まりです。
カリウム、ナトリウム、亜鉛、等、ごく微量ですが、人体に取って不可欠な栄養素です。
これらが豊富な為、麦茶は体の中の水分のバランスを整えてくれる飲み物といわれています。
特に、貧血の方には、温かい麦茶をゆっくりと飲んで頂くのがおすすめです。
貧血の症状の一つに「冷え」がありますので、これらの対策として、温かい麦茶が良いと思います。といっても、麦茶自体、体を冷やす夏の飲み物なので、効果は微妙な感じもしますが…試してみて損はないはずです。

ハーブティの貧血への影響

ハーブティーは、もともと茶葉を使っていません。
原料はハーブ、薬草であり、様々な種類があります。
その中で、比較的貧血に影響のないハーブティーをご紹介します。

・ジャーマンカモミール
 りんごのような甘い香りのする、飲みやすいお茶です。
 貧血気味で、冷え性の方などにおすすめな飲み物です。
 リラックス効果があり、ストレス解消にも役立ちます。
・ネトル
貧血予防に有名なお茶です。血流促進効果があります。
 少し苦みのある味です。
・ローズヒップ
ビタミンCが含まれており、鉄分の吸収を助けてくれます。
 さらに、美肌効果もあり、貧血で肌がガサガサという方にはぴったりです。
上記3つが、貧血の方にお勧めのハーブティーです。
ハーブティーは他にも多くの種類があります。
自分の好みの香りを探して頂くのが良いと思います。

タンニンによる鉄の吸収の阻害を補うために

それでもお茶を飲みたいと言う場合に、行う方策が一つあります。
それは、タンニンによって阻害されるよりも多くの鉄分をとることです。

タンニンが鉄分の吸収を阻害するとされる理由は、タンニンが鉄分と結合しやすい成分だからです。
鉄の吸収力を衰えさせるよう人体に働きかけるものではありません。

ですから単純にタンニンによって阻害されることは仕方ないとして、ほかで鉄分を多く摂取すれば解決できる問題でもあります。

鉄分を多く含み貧血に効く飲み物

鉄分を多く含み、鉄分の吸収を助ける成分を含む飲み物もありますので、試してみてはいかかでしょうか。

著者:貧血ヒヨコ

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